『ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』 福田和也 著

ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法 (PHP文庫)

ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法 (PHP文庫)

鎌田氏の『成功術 時間の戦略』に引用されていた文献。読み方と書き方について。手書きによる抜き書きが推奨されている。また、著者は、情報は何でも1冊の手帳にすべて集めるという(何か最近そういう趣旨の本が出てたような)。
興味深かったのは、書き方の勉強のために、評論家や作家の文章を分析すべし、という項。徹底的に分解していき、構成を解析する。例えば、分解された要素がそれぞれ何を提示しているかを見ていく。一般に、小説や評論は、「情報」「描写」「エピソード」を提示することによって成り立っており、その順序や重み付けに、著者の特徴が出るという。実際に、江藤淳小林秀雄が例示されている。