『ザ・ファイター』
1980年代のマサチューセッツ州ローウェル。米ボクシング界のスター、シュガー・レイ・レナードと拳を交わしたことのあるディッキー(クリスチャン・ベール)は街の英雄だったが、戦いに敗れたことから麻薬に手を染め、投獄される。そんな兄の陰でミッキー(マーク・ウォールバーグ)は早くからアマチュアボクサーとして実績を積み、頭角を現すが……。(映画.com)
クリスチャン・ベールの快演だけでも見る価値あり。これがバットマンと同一人物なんですから…。役者ってすげーと改めて思いました。スタッフロールで本人を見てまた驚いた。本人に寄せていた演技でもあったわけですね。
マーク・ウォールバーグを見たのは多分『極大射程』以来。こちらはまぁ普通というか、クリスチャン・ベールの引き立て役として光ってました(主役なんだけど)。
85点
ザ・ファイター コレクターズ・エディション [Blu-ray]
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- 発売日: 2011/10/04
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『サンキュー・スモーキング』
「情報操作の王」と異名をとるタバコ団体のPRマンのニック(アーロン・エッカート)は愛煙家の自由を守るべく、日頃から得意の話術を使って嫌煙家からのバッシングをかわしていたが、ある日突然、絶体絶命のピンチに直面する……。(映画.com)
『ヤング≒アダルト』のジェイソン・ライトマン監督作を追ってみようと思って手に取った。徹頭徹尾タバコ業界を皮肉たっぷりに描いた話ではあるけれど、息子との関係の部分には普遍的な主張もあって大変良かった。あと、タバコのパッケージデザインをモチーフにしたオープニングのシーケンスがお洒落でした。
J.K.シモンズってジェイソン・ライトマン作品にえらい出てるんだな。
70点
- 出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
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『トゥルー・グリット』
父親を殺された14歳の少女マッティ(ヘイリー・スタインフェルド)は犯人を追跡するため、隻眼の凄腕連邦保安官コグバーン(ジェフ・ブリッジス)を雇う。だが、コグバーンは元泥棒で大酒飲みの自堕落な男で、彼を信用できないマッティはコグバーンに同行して犯人を追うことになる。共演にマット・デイモン、ジョシュ・ブローリン、バリー・ペッパー。(映画.com)
だめオヤジに見えてもやるときゃやる。そこに痺れる。物語の起伏は抑え気味に、とにかく丁寧に丁寧に作られている。当時の雰囲気ってこんなだったんだろうなぁ、と雰囲気に浸るにももってこい。
80点
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『ベルヴィル・ランデブー』
ツールド・フランス出場中にギャングにさらわれた内気な孫を救うため、お祖母ちゃんが老犬と老婆3姉妹と協力して大活躍。(映画.com)
基本的に登場人物はなにも話さず、絵と音だけで物語が進んでいく。これでしっかり話に入り込んでしまうし、何らの説明不足も感じない。デフォルメの仕方やキャラの動作が強烈。ちっちゃい子だと下手するとトラウマになるかも?でも、それが他の映画に類を見ない個性につながっている。
80点
- 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
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『洋菓子店コアンドル』
恋人を追いかけて上京してきた鹿児島のケーキ屋の娘・なつめ(蒼井優)は、有名洋菓子店「パティスリー・コアンドル」で突然スイーツ界から姿を消した伝説のパティシエ・十村(江口洋介)と出会う。そこで働くことになったなつめは、十村や常連客との出会いを通じて人生や夢を見つめ直していく。(映画.com)
プロットも人物のキャラも、ごくごくありふれたもので特段目を引くものはない。となると、自然、蒼井優の元気な鹿児島弁の演技に目が行くことになる。これを引き立てるために他を抑えたのだとすれば確かに成功しているのかも。序盤は、このキャラなら仲里依紗でも良いのでは、と思ったけど、終盤の展開ではやっぱり蒼井優が合っている。
映画全体を振り返ると、プロットの退屈さがいかんともしがたく、素直に「おもしろかったー」とはならなかった。
50点
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『武士の家計簿』
御算用者(経理係)として加賀藩に代々仕えてきた猪山家の八代目・直之(堺雅人)。しかし当時の武家社会には身分が高くなるにつれて出費が増えるという慣習があり、猪山家の家計もいつしか窮地に追い込まれてしまう。そこで彼らは、直之の提案で武家とは思えないほどの倹約生活を実行することになる。(映画.com)
誠実で、自らの仕事に誇りを持ち、家族を大切にする直之の真っ直ぐな生き方に、古き良き時代の日本人像を見ることができる。ただし映画として見たときには盛り上がりに欠け退屈と言えなくもない。見終わって初めて、あぁこれは創作というより記録映画に近いんだと気が付いた。堺雅人、仲間由紀恵、松坂慶子、西村雅彦といったキャスティングはフィクションぽさを強める方向に働いていると思うので、どうもちぐはぐな印象だった。
60点
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『アンノウン』
医学博士のマーティン・ハリス(リーアム・ニーソン)は若い妻とともに学会に出席するためベルリンへと赴くが、宿泊するホテルに向かう途中で交通事故に遭う。病院で一人意識を取り戻したハリスだったが、妻にはその存在すら認識されず、見ず知らずの男が自分になりすましていたため、真相究明に乗り出すが……。(映画.com)
偶然の事故の後に目覚めたら違う男が自分になりすましていた、というプロットで、正直、「こんな手の込んだすり替わりをするコストやリスクに見合うリターンをどう設定するつもりなの?どうやってあんな微妙な事故を起こしたわけ?風呂敷を広げすぎでは?」と斜に構えて見ていた。ところが事実が明らかになるにつれて景色が変わっていき、きっちり説明がついている。これはやられました。見事な脚本と言って良いのではないでしょうか。空港に大事なかばんを置き忘れてタクシーで取りに帰るという不穏な冒頭場面(いきなり立ち位置を不安定にする良い始まり方だと思いました)で実は…、なんて誰が予想しましょうか。スコンと騙されましたよ。見終わった後に冒頭場面を見返すとニンマリできます。
ハリスとともに真相に迫る、旧東ドイツの秘密警察ユルゲン(ブルーノ・ガンツ)が渋くて全体を引き締めていた。マスター・キートンに出てきそうな経験豊富な諜報員キャラクター。退場シーンも素晴らしかった。
あまり期待していなかったけど、後半にかけて謎の氷解感を味わえる良作でした。
85点
アンノウン ブルーレイ&DVDセット(2枚組)【初回限定生産】 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
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