『メカニック』

いかなる殺しも事故に見せかけて遂行する凄腕の暗殺者ビショップ(ジェイソン・ステイサム)の親友マッケンナ(ドナルド・サザーランド)が殺害される。ビショップは親友の死を静観し、次の仕事にとりかかるが、マッケンナの息子スティーブ(ベン・フォスター)が暗殺者として弟子入りを志願してくる。(映画.com


事故に見せかけて自分の存在を気付かせないビショップの暗殺手法がとかくカッコイイ。単独行動すれば完璧なのにもかかわらず、未熟な弟子を取ったことによって…という展開はいろんなフラグが立ちまくるわけだが、こちらの期待通りに進んでくれて大変満足いたしました。逆にいうと意外性がない、と言えなくもない。
ベン・フォスターは、「3時10分、決断のとき」に続いて直情型子分役を好演している。この手の役はぴったりハマりますね。
ラストは、ビショップのあまりの完璧さに若干鼻白まないでもない。共倒れ、にしてもそれはそれで美しかったような気がする。
75点

メカニック ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産) [Blu-ray]

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『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』

ロシアのクレムリンで爆破事件が発生し、米国極秘諜報組織IMFのエージェント、イーサン・ハント(トム・クルーズ)と、ハントの率いるチームが事件の容疑者にされてしまう。米国政府は「ゴースト・プロトコル」を発令してIMFを抹消。汚名を着せられたハントは、IMFの後ろ盾もえられないままチームの仲間だけを頼りにクレムリン爆破の犯人をつきとめ、さらには事件の黒幕が目論む核弾頭によるテロを防ぐためロシアからドバイ、インドへとわたり、過酷な戦いに身を投じる。(映画.com


冒頭の脱獄シーン、クレムリン、ドバイ、ムンバイと、どのシークエンスもサービス満点で文句なし。中でも好きなのは、ドバイでの起爆コード受け渡しのところ。売り手と買い手がお互いの顔を知らないことを利用して、イーサン・ハントらがそれぞれの交渉相手に扮してさぁどうなりますやら、という場面なのだが、チームメンバーのそれぞれが肝を冷やしながら、相手を出し抜くために一丸となっているチーム感がたまらなかった。
クレムリンに潜入する場面も良く、ここは特に音楽の使い方に関心した。ハントらが将軍に扮して堂々と館内を歩いているところでは格調高いオペラ風の曲が流れ、敵の視界から外れてそそくさと移動するところではスパイ調?の曲に切り替わっていた。このおかげで臨場感抜群。
最後のムンバイ、駐車場でのアクションシーンは、おもしろいんだけど単なる肉弾戦に近くて、もうちょっと機転を利かせた危機回避みたいな展開があればなお良かった。
エンターテインメント映画としてトータルではとても満足度の高い一本でした。
90点

『スラムドッグ$ミリオネア』

スラムドッグ$ミリオネア - Wikipedia
アングルとかカット割りとか、おしゃれだなぁと思う箇所多数。
ただ、ミリオネアで正解し続けている理由が「運」でしかないところがどうなんだろう。ドラマチックな人生があったにせよ、結局はクイズ番組でついていた男の話、で終わってしまう。そこだけ取り出してみれば、ご都合主義ここに極まれり、と言えなくもない。例えばラティカへのライフライン「Telephone」があの結果になっても正解することについて、「運」意外の要素が何か欲しかった。

スラムドッグ$ミリオネア[Blu-ray]

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『塔の上のラプンツェル』

塔の上のラプンツェル - Wikipedia
ラプンツェルの髪や、背景の細やかさなど、描き込みが半端ない。髪の毛は、比喩ではなく、1本1本が描き分けられている。これはぜひBlu-rayで見るべき作品だと思う。
特典でディズニー長編映画50のダイジェストが入っていたけど、ボルトとラプンツェルだけ別次元の感。

『ブラック・スワン』

ブラックスワン - Wikipedia
ニナの後姿を追いかけるハンドカメラが多いこともあって心理的に入り込んでしまった。ほとんどの場面が狭い屋内で展開されているのも精神的な圧迫感を増すためなのかも。もっとホラー方向に倒すこともできたんだろうけど、そうすると現実との境がはっきりしてしまうわけで、現状が絶妙なさじ加減だと思う。

『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』

ローガンがアダマンチウムの骨格に改造され、記憶を失うまでの経緯が描かれている。原作を知らない自分は「へぇ」という感じで楽しめた。ジャケットの出自とか、ニンマリ。
ウルヴァリン: X-MEN ZERO - Wikipedia

『X-MEN: ファイナル ディシジョン』

X-MEN: ファイナル ディシジョン - Wikipedia
リーチの能力から製造されたミュータント治療薬「キュア」と、復活したジーン・グレイがストーリーの主軸。前2作よりテンポがいい。多数のキャラが埋もれることなく、それぞれに見せ場や意外な結末が用意されていてサービスが行き届いている感じ。中でも、能力を失ったマグニートーのラストシーン、チェスの場面や、エンドロール後のチャールズは、ずるいけど嬉しい。壁抜け能力のエレン・ペイジがやっぱり存在感大きいな。