『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』

ロシアのクレムリンで爆破事件が発生し、米国極秘諜報組織IMFのエージェント、イーサン・ハント(トム・クルーズ)と、ハントの率いるチームが事件の容疑者にされてしまう。米国政府は「ゴースト・プロトコル」を発令してIMFを抹消。汚名を着せられたハントは、IMFの後ろ盾もえられないままチームの仲間だけを頼りにクレムリン爆破の犯人をつきとめ、さらには事件の黒幕が目論む核弾頭によるテロを防ぐためロシアからドバイ、インドへとわたり、過酷な戦いに身を投じる。(映画.com


冒頭の脱獄シーン、クレムリン、ドバイ、ムンバイと、どのシークエンスもサービス満点で文句なし。中でも好きなのは、ドバイでの起爆コード受け渡しのところ。売り手と買い手がお互いの顔を知らないことを利用して、イーサン・ハントらがそれぞれの交渉相手に扮してさぁどうなりますやら、という場面なのだが、チームメンバーのそれぞれが肝を冷やしながら、相手を出し抜くために一丸となっているチーム感がたまらなかった。
クレムリンに潜入する場面も良く、ここは特に音楽の使い方に関心した。ハントらが将軍に扮して堂々と館内を歩いているところでは格調高いオペラ風の曲が流れ、敵の視界から外れてそそくさと移動するところではスパイ調?の曲に切り替わっていた。このおかげで臨場感抜群。
最後のムンバイ、駐車場でのアクションシーンは、おもしろいんだけど単なる肉弾戦に近くて、もうちょっと機転を利かせた危機回避みたいな展開があればなお良かった。
エンターテインメント映画としてトータルではとても満足度の高い一本でした。
90点