『フィクサー』

フィクサー (2007年の映画) - Wikipedia
終始、抑えの効いた淡々とした描写で、ジョージ・クルーニーの渋みを最大限に生かしながら、事件の構造が少しずつ明らかになっていく。華々しい表舞台とは対照的に、とにかく事を荒立てずに揉み消したい大企業の裏の活動をうまく演出していると思う。法務担当者の苦悩を演じるティルダ・スウィントンもそれに大きく貢献している。真相を知ったマイケルがカレンの前に現れるラストシーンでは、マイケルにもカレンにもとてつもなく大きなカタルシスが訪れるが、それもあくまで抑えたトーンで表現するところにまた痺れる。

フィクサー [DVD]

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