『それでもドキュメンタリーは嘘をつく』 森達也 著

それでもドキュメンタリーは嘘をつく (角川文庫)

それでもドキュメンタリーは嘘をつく (角川文庫)

『ドキュメンタリーの映像は、「混沌とした現実から自分が主体的に意味を感知して自らの判断で切り取った情景」に、「編集作業という作為的な加工」を施して出来上がったものである。よって、中立や客観という概念が入り込む余地のない、まったくもって主観的なものである。』
というのが主旨になっている。
ナレーションの使い方や、モザイクが本来と違う記号的意味を獲得してしまっていることなど、興味深い指摘がいくつもあり、おもしろかった。