『ビジネスマンのための40歳からの本を書く技術』 三輪裕範 著

ビジネスマンのための40歳からの本を書く技術

ビジネスマンのための40歳からの本を書く技術

はやりの勉強本なのだが、本を書く、という高次元のアウトプットまで見据えた珍しい構成だったので読んでみた。
前半は情報のインプットに関するノウハウで、本、雑誌、新聞を使っていかに興味の幅を広げ、知識を深めていくかについて解いている。入門書から入って、中、上級の関連書籍を手繰っていく方法など。得た情報は手書きのノートにためていくという。これは、『本の運命』(井上ひさし著)とほぼ同じ思想だ。ちなみに、同書を読んだ後、自分でも手書きの抄録を少しやってみたけど、PCに比べてなにせ時間がかかる…。記憶に残るし、見返すのは楽しいんだけど。どうしたもんかな。
その他、速読不要論など。
後半がアウトプット。文章の書き方なんかの指南もあるが、出版社へどうやって企画を持ち込むかといった具体的な商業出版への道程を示した部分が新鮮だった。本書で想定しているターゲットは、ブームの新書である。
ブログへのアウトプットについても言及がある。
本を書くかどうかは別にして、今の段階では、興味の幅を広げて本をたくさん読まないといかんなぁ、と自戒の念を抱いた。知的欲求を刺激してくれる勉強本である。