『静かな爆弾』 吉田修一 著

静かな爆弾

静かな爆弾

最後の2ページは心がひどく揺さ振られた。ここにもっていくプロットはうまい。
ただ、耳が不自由ということ以外に、彼女のもっている個性、あるいは物語上の役割が見えてこなかったのが残念。つまり、耳が聞こえないことから導かれる部分を除くと、彼女についての記載がひどく薄いように感じた。