『本の運命』 井上ひさし 著

本の運命 (文春文庫)

本の運命 (文春文庫)

著者が本とどのように関わってきたかが伝わってくるエッセイ。
井上流本の読み方十箇条、というのもある。なかでも興味深かったのは、本の内容を記録(記憶)する方法だ。

結局、ずいぶん失敗をした末に、最後にたどり着いたのは「書き抜き帳」です。
やや大きめの手帳を用意して、本でも新聞でもなんでも、これは大事だと思うことは書き抜いていく。その日、自分の目に触れて「ウン?」と思ったことを、ただ順番にずーっと書いていくだけなんです。あとで参照できるように、出展とか頁数とかも書いておきます。

こんな具合にして、年に5、6冊の手帳をつくるという。PCではだめで、手で書くことで手が覚えるそうな。使っていないモレスキンが1冊あるのでやってみようかな。