『姑獲鳥の夏』 京極夏彦 著
- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/09/14
- メディア: 文庫
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藤牧失踪の真相は衝撃的だったので覚えていたが、それ以外のストーリーはかなり忘れていたので大層楽しめた。改めて読むと、あちこちに伏線が張り巡らされているのがよく分かる。冒頭の京極堂の大薀蓄も壮大な伏線。この作品の魅力は、著者の怪しげな筆に幻惑される楽しさ、と思っていたが、再読してみると、思いのほかキャラクタの設定に強く依存したプロットであり、緻密に計算しつくされているのが意外ではあった。